相互接続防止コネクタ製品(ISO80369)開発の背景
かつて、注射筒の口先と針基は規格化がされておらず、気密不良に悩まされていました。後に、気密性・機能性・共通性に優れたガラス一体型注射筒が発明され、LUREテーパーという名称で接続規格として世界中に広まりました。現在、LureテーパーはISO594として世界共通規格となっています。
しかし、2000年に入ると米国をはじめ各国で誤接続による不適切な薬剤等の投与により医療ミスが度々発生し、2007年にはWHOによる【患者の安全対策】としてカテーテル及びチューブの誤接続防止が記載されました。
その後、ISO594の接続部共通規格は、使用者への教育や色による識別などの事故発生対策を行いましたが、防止できず、用途別、分野別に接続コネクタや針基などの口先形状を変更することが必要と考えられました。
新規格はISO80369として、用途ごとに6分野に分けられています。
No. | カテゴリー |
---|---|
ISO80369-2 | 呼吸器 |
ISO80369-3 | 栄養 |
ISO80369-4 | 泌尿器 |
ISO80369-5 | 血圧計 |
ISO80369-6 | 麻酔 |
ISO80369-7 | 血管・皮下 |
ISO594規格では接続部が共通規格なため、様々な医療器具に接続が可能ですが、ISO80369-6ではオス側、メス側の形状がカテゴリー毎に決められている為、他のカテゴリーの製品との接続は不可となります。 また、ISO594接続部との接続も不可となります。
(既存規格と新規格の接続)
(新規格の神経麻酔分野とそれ以外の分野の接続)
対象製品
No. | 販売名 | 用途 | 承認番号もしくは届出番号 |
---|---|---|---|
1 | UNIEVER穿刺針 | 硬膜外麻酔針 | 20600BZZ00097000 |
2 | UNIEVER穿刺針 | 脊髄くも膜下麻酔針 | 20600BZZ00097000 |
3 | UNIEVER穿刺針 | 脊髄くも膜下・硬膜外併用麻酔針 | 20600BZZ00097000 |
4 | UNIEVER穿刺針 | 神経ブロック針 | 20600BZZ00097000 |
5 | ユニセット | 硬膜外麻酔キット | 20600BZZ00825000 |
6 | ユニセット | SEキット(脊硬麻キット) | 20600BZZ00825000 |
7 | ユニエバー(ロス オブ レジスタンス)注射筒 | LORシリンジ | 11B1X00028000001 |
供給開始時期
2019年8月より随時、供給開始予定
本件に関するお問合せ
株式会社ユニシス 国内営業部
TEL:03-5812-7768
FAX:03-5812-7769
MAIL:d-sales@unisis.co.jp