硬膜外麻酔キット(ユニセット)
【標準サイズ/Standard size:80mm・90mm】
- 17G
- 18G
カラーコード (G:ゲージ) |
仕様 | 製品コード | 取扱い | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
長さ | 硬膜外カテーテル | フィルタ | L.O.R.シリンジ(5ml) | 付属品 | |||
17G | 80mm | 3孔式 20Gx1000mm | - | - |
カテーテルガイド コネクタ 硬膜外ラベル |
51436600 | * |
● | - | 51437600 | |||||
● | ● | 51438600 | |||||
18G | - | - | 51439600 | * | |||
● | - | 51440600 | |||||
● | ● | 51441600 | |||||
● | ● |
カテーテルガイド SLコネクタ 硬膜外ラベル |
51442600 | ||||
● | ● |
カテラン針 カテーテルガイド コネクタ 硬膜外ラベル |
51443600 |
特徴
ヒューバーポイント Huber Point
刃面アゴ部(ヒール部)の特殊加工により、スムースなカテーテル挿入性と、カテーテル切断・損傷のリスク低減を両立します。
深度マーク
針の穿刺長を目視で確認するため、深度マーキングを素管に実施しています。
カテーテル切断防止加工
刃面のアゴ部(ヒール部)は特殊加工により、カテーテルのスムースな挿入及び、切断など損傷防止のための工夫がなされております。
カテーテル
閉塞防止:
後端部に配置したスプリングコイルにより、長時間の締め込みによるカテーテル閉塞のリスクを防止します。
遺残防止策(X線不透過ライン):
万が一、カテーテル切断・体内遺残が生じた際は、カテーテル全域に配したX線不透過ラインにより、容易にカテーテルを発見することができます。
カテーテルコネクタ
人間工学を考慮したなだらかなデザイン、内部機構をねじ式としたことで、容易にかつ確りと操作することが可能です。
また、内部構造の独自設定によりカテーテルの保持力と閉塞防止の背反する機能を両立します(特許取得済み)。
L.O.R.シリンジ
独自設計のガスケットにより、プラスチック製シリンジでの低抵抗でスムースな操作を可能としています。
従来型カテーテルキットから見た性能差
A社 | B社 | ユニシス 新型カテーテルキット |
ユニシス 従来型 カテーテルキット |
||
---|---|---|---|---|---|
カテーテル | 材質 | ポリアミド | ポリエチレン | ポリウレタン | ポリウレタン |
補強材 | 特に見受けられない | 特に見受けられない | 後端部に設置 (品種による) |
後端部に設置 (品種による) |
|
コネクタ | 材質 | ABS | ポリカーボネイト | PP | ABS等 |
構造 | 蝶番式 | スクリュー式 | スクリュー式 | スクリュー式 | |
特徴 | ワンスナップ (一動作)で カテーテルを固定可 |
- | カテーテル抜け 防止機構 コネクタ分離防止機構 |
- | |
カテーテルの 視認性 |
◎ 挿入目安あり |
○ | ◎ のぞき窓あり |
○ | |
流量(ストレート時) (圧力条件:1000mmH2O) (流量は外内径寸法に起因する) |
約0.5ml/min | 約0.3ml/min | 約0.8ml/min | 約1.3ml/min | |
耐キンク性 ※1 | ○ | ○ | ◎ キンクしにくい |
◎ キンクしにくい |
|
過酷条件下 流量変化 ※2 |
○ ストレート時より半減 |
◎ ストレート時と同等 |
◎ ストレート時と同等 |
○ ストレート時より半減 |
|
硬麻針への挿入性 ※3 | ○ | ○ | ◎ より抵抗感が少ない |
○ | |
破断強度 ※4 |
カテーテルと コネクタ間の 結合部 |
◎ 規格の2倍以上の 荷重にて保持可 |
○ 規格を満足 |
◎ 規格の2倍以上の 荷重にて保持可 |
◎ 規格の2倍以上の 荷重にて保持可 |
カテーテル側孔部 | ◎ 規格の2倍以上の 荷重にて破断なし |
○ 規格を満足 |
◎ 規格の2倍以上の 荷重にて破断なし |
◎ 規格の2倍以上の 荷重にて破断なし |
※1 耐キンク性評価
U字型に屈曲させたカテーテルに圧縮荷重を付加し、キンク発生点(抵抗値減少点)を測定する
※2 圧縮時の流量確認試験
U字型にカテーテルを屈曲させ、圧縮した状態での流量を測定する
圧力条件:1000mmH2O
※3 硬麻針への挿入性
カテーテルを一定速度で挿入させたときの最大抵抗(屈曲部にて発生)を測定
挿入速度:200mm/min
※4 破断強度
JIS T 3258 硬膜外麻酔用カテーテル 準拠
硬膜外麻酔は局所麻酔法の一種で1987年に昭和天皇の開腹手術に用いられてから日本で広く認知されるようになりました。
特に昭和天皇の場合は術後も硬膜外カテーテルを留置して除痛と肺合併症の予防に利用し、良好な結果を得たといいます。
硬膜外麻酔は、脊髄くも膜下麻酔と違い、カテーテルを留置することにより持続的に麻酔薬を投与できるため術後の疼痛管理なども可能な安全な麻酔です。
適用部位は胸から仙骨までと広く、一般的な開腹手術に使われますが、領域としては婦人科手術、泌尿器科手術、会陰部手術、腹部手術、上肢の手術、頚部・甲状腺部位の手術などがあります。
また、全身麻酔と併用される場合は胸部・上腹部などで除痛に利用され、肝機能が低下している老齢患者の場合は全身麻酔薬を抑制することにより手術の危険度を低下させることができます。
手術以外の目的として、無痛分娩・ペインクリニックにおいては帯状疱疹や癌性疼痛の緩和など多くの分野で利用されています。
硬膜外麻酔とは
1901年にJean E.Sicard先生は坐骨神経痛の緩和を目的として最初の仙骨(硬膜外)麻酔を行いました。
イタリアのAchille M.Dogliotti先生は局所麻酔薬を硬膜外腔に注入する研究を報告しました。この手技はヨーロッパや南米に広まりました。
またWilliam Lemmon先生は17ゲージの柔軟性のある銀製の針を使って手術台の穴を通して持続的に脊髄くも膜下麻酔を試みました。
しかし、この方法には針が動いてしまうなど問題があるため、1944年にTuhoy先生はHuberポイントの15ゲージのスパイナル針を通して尿管カテーテルをくも膜下腔へ留置して持続脊髄くも膜下麻酔を実施しました。
これが硬膜外麻酔の起源となりました。
※準規格品につき、在庫を問合せの上、ご注文ください。
製品紹介のページに戻る