ディスポーザブル脊髄くも膜下麻酔針(ペンシルポイント)
安心と高性能を両立したユニシスのフラッグシップ
針先のついたCuttingタイプの脊髄くも膜下麻酔針において穿刺孔から
流出するCSFの問題はPDPH(硬膜穿刺後頭痛)を誘発します。刃先の
ないNoncuttingタイプのペンシルポイント針は穿刺孔の素早い閉塞に
よりPDPHの低減に有効です。
ユニシスのペンシルポイント針は使いやすさと高品質により世界中の
ドクターから高い評価を得ています。
製品名称 | ディスポーザブル脊髄くも膜下麻酔針 |
---|---|
先端形状 | ペンシルポイント |
薬事承認番号 | 20600BZZ00097000 |
包装・出荷単位 | 25本/箱 |
販売名 | UNIEVER穿刺針 |
【標準サイズ/Standard size:70mm・90mm・120mm】
- 22G
- 24G
- 25G
- 26G
- 27G
カラーコード (G:ゲージ ) |
仕様 | 製品コード | 取扱い | |
---|---|---|---|---|
長さ | ガイド針 | |||
22G | 75mm | - | 21218600 | * |
90mm | - | 21219600 | * | |
24G | 75mm | - | 21314600 | * |
90mm | - | 21315600 | * | |
25G | 75mm | 20Gx32mm | 52929600 | |
90mm | 20Gx32mm | 52930600 | ||
26G | 75mm | 20Gx32mm | 53021600 | |
90mm | 20Gx32mm | 53023600 | ||
122mm | - | 21532700 | * | |
27G | 75mm | 22Gx32mm | 53124600 | |
90mm | 22Gx32mm | 53125600 | ||
122mm | - | 21653700 | * |
特徴
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独特な開口形状と良好な穿刺感
側面に開口した注入孔はバスタブ(舟底)状の独特な形状をしています(実用新案No2112670)。
この形状により、くも膜通過時のタップ感を確実に術者が感じるだけでなく、より素早いリコールバックを達成しています。先端より側孔終端までの全長は2mm(22Gを除く)になっており、神経穿刺の発生を低減しております。
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リコールバック性能
先端の孔形状と、肉薄のチューブおよび、針基の設計により、CSFのリコールバック性能はトップクラスを誇り、針の進み過ぎを防止し、安全な穿刺を可能としています。
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クリスタルクリアーハブ
視認性の高い透明なポリカーボネート製の針基はCSFの確認が容易にできます。厳密な品質管理によりスタイレットと針基の嵌合は極めてスムースで術中の針のブレを防止します。
特徴
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穿刺データ
K-3ランセットポイント vs ペンシルポイント
ペンシルポイント針の穿刺抵抗はK-3ランセットポイント針の穿刺抵抗の約3倍と非常に高くなっていることから、皮膚や組織の通過時に大きな抵抗が発生します。
この抵抗を低減させるため、ガイド針の併用が不可欠となります。
一方でこの抵抗感は脊髄くも膜の通過時に適度な抵抗感として指先に伝わるため、脊髄くも膜の通過を容易に感じることができます。
また、ペンシルポイント針は刃面のないNon-Cutting針である為、Cuttingポイント針に比べ神経穿刺の危険性を低減すると考えられます。
穿刺痕
Cutting vs Non-Cutting
Non-Cutting ポイント針とPDPHの発生に関してはいくつかの論文が発表されています。
その論文の中で、Cutting ポイント針の穿刺痕はくも膜を三日月状に切断した鋭利な断面形状となるのに対し、Non-Cutting ポイント針の穿刺痕は口をあけた二枚貝のように押し広げられた断面形状になることが報告されています。
弊社においてポリアミドフィルムを用いた実験でも、論文によく似た穿刺痕となることが確認されています。Cutting 針の穿刺痕は断面が鋭利なため、組織の癒着に時間がかかる一方、Non-cutting 針の穿刺痕は鈍的な切断であるため、広い開口面積であっても癒着が早いことが示唆されます。
ユニシス製 ペンシルポイント 25G |
ユニシス製 K-3ランセットポイント 25G |
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CSF流出試験
メスシリンダーを脊髄に、赤く染色した水を脳脊髄液(CSF)に見立て、くも膜を想定したフィルムに針を穿刺・抜去し、その穿刺痕からの水の流出を観察した。
この実験では、穿刺後の水の流出が多いほどその針の侵襲性は高いと考えられます。
Non-Cutting 針の水の流出時間が短いことから、Non-Cutting 針はCutting 針に比べCSFの流出が早く止まることが示唆されます。
ユニシス製 ペンシルポイント 25G |
ユニシス製 K-3ランセットポイント 25G |
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抜去直後 | ![]() |
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継続した 漏れの有無 |
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用法
Noncuttingポイントは先端の穿刺抵抗が高いため、組織のダメージの低減と確実に刺入のためガイド針を併用することが望ましいです。 特に25G以下の細い針の場合、ガイド針の使用により針の折損や、誤穿刺の低減が期待されます。 ただし、ガイド針を正確に刺入しないと、ペンシルポイント針の先端が椎間を通り抜けることができません。
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由来:歴史
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ノンカッティングポイントとしては先行してGREENE針がすでに存在していましたが、アメリカのRolland J .Whitacre先生は先端を円錐形とした、画期的なWhitacre針をBD社との協力により1951年に発表しました。
後に、その形状は製造する各社によって様々にリファイン(注入孔の開口形状や先端部など)されて現在にいたっています。
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※準規格品につき、在庫を問合せの上、ご注文ください。
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